コラム『湘南グルメ』
●vol.4 鵠沼公民館前『かき氷埜庵』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
最近友人に子供が出来始め、集まれば子供の話が中心となってきた。私にはまだコウノトリがやって来ないので、将来の参考にと、友人の子育て奮闘記や様々な情報を聞いて感心している。赤ちゃんと外出すると、授乳やオムツの取替えが出来る場所に限りがあって苦労するので、中々外出しないお母さんもいれば、毎日のように赤ちゃんと出掛けているお母さんもいるのだ。何処に出掛けているかと聞くと、公園や川沿いのお散歩はもちろん、公民館で開かれる子育てサークル等のコミュニティに参加したりしているということなのだ。赤ちゃんと音楽に合わせて踊ったり、エクササイズをしたりするそう。しかも公民館は庶民の味方!無料や 500 円程度の低価格で参加できて、お母さん同士の交流を深めることも出来るわけだ。
そんな公民館を有効活用する友人と、私のオススメのお店は、鵠沼公民館に通う人々が帰りに立ち寄ると評判のかき氷屋である。
鵠沼海岸駅を海側に降りて、商店街を右に曲がり、花屋とカメラ屋の角を左に曲がると、鵠沼公民館の手前右手にすぐ建つ、『kohori 埜庵』(0466-33-2500 月休 11 時〜 18 時 ) がある。一軒家をお店にしているので、一見普通の住宅かと、地元の人はそのまま通り過ぎてしまう場合もあるようだ。暖かい過ごしやすい日は、一階の外のテーブルで食べるのも良いが、二階の店内席を選ぶと、また落ち着いた感じで頂くことが出来る。二階はレトロなソファや家具があり、ゆったりと友人宅に招かれたような気になれる空間である。一階で注文して支払ったかき氷を、店員さんが持ってきてくれるシステムだ。冬場は時折、入り口にシャッターが閉まっているときもあるが、月曜日以外はたいてい OPEN しているので、横の入り口から入ることができる。
定番メニューで、私は かまくら (700 円 ) という和三盆糖がかかったシンプルなものが好きだ。目が細かく、雪のようなかき氷は、口に入れた瞬間消えてなくなってしまう。甘さも前に出すぎず、上品な感じ。氷そのものの味わいに飽きたら、練乳をかけて又違う懐かしい味を体験できる。もっとがっつり食べたい人には、やはり大定番の 抹茶金時 (800 円 ) がよいだろう。ほろ苦い抹茶のシロップと氷の中に隠れた小豆の甘さが、氷の滑らかさを強調していてとてもおいしい。和の氷には、やはりトッピング白玉 (5 個で 100 円 ) がオススメである。季節のメニューも定期的に更新されているようで、 友人のオススメの 天然白桃かき氷 もこの夏期待している。 白葡萄 や 山柚子 というメニューも、さっぱりとした口当たりだが、春のメニュー、 ベリーベリーヨーグルト (800 円 ) は、ストロベリー・ブルーベリー・ラズベリーの三大ベリーをミックスしたシロップで、お好みでヨーグルトをかけるというかき氷のイメージをまた変えた一品であり、朝ごはんに食べられる程とてもさわやかでお気に入り。
どうしてこんなに氷を滑らかに削れるのか?と疑問に思うが、お店の方曰く、やはり天然氷に自信があるとのこと。毎年 12 月末から 2 月まで、秩父の長瀞に天然氷を作りに通い、枯葉や雨が入ったらまた作り直して、やっと出来る貴重な氷をお客さんに提供したいという店主の氷への情熱を聞くと、美味しいかき氷をいただけるありがたさが増すというもの。昔に比べて天然氷を作る場所が減り、今は長瀞・日光・軽井沢の三箇所だけということ。江戸時代に加賀の前田藩が、徳川の将軍に氷を作り献上していたという小話も伺ったが、いったい冷蔵車もない江戸時代に、どうやって運んでいたのだろうと苦労がうかがえる。おっちらえっほらと木箱に入れて運んでも、加賀を出るときと江戸に着いたときでは、氷の大きさが何回りも小さくなっているのだろう。庶民が、献上氷の一行を通りで待ち受けて、長持から落ちる滴を楽しみにしていたといわれるくらい、氷は今も昔も貴重なものだったそう。当時の価格は現在に置き換えて、少量でも何十万にも及ぶ価値のあるもの。そりゃあ一滴でもご利益に預かりたいってもんだ。そして忘れていけないのは、かき氷のメインであって、氷を生かすサブの役割でもあるシロップ。ほとんどのメニューに、独自の手作りシロップを使用することで、自然な甘みをだして、天然氷を引き立てているのだ。そういったこだわりが評判を呼んで、リピーターが続出する結果につながるのだと感心する。
お祭りの出店のかき氷も夏らしくて良いが、このお店のかき氷は上品で、冷たいのに温かみが感じられ、そして何故かキーンと頭も痛くならないサラサラかき氷なので、是非とも日本の天然氷をお試しいただきたい。
●vol.3 鵠沼海岸『イタリアン家庭料理KAKAKI』・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
私が現在住んでいる東京の家周辺には、海はないが飲食店はたくさんある。特に多いのはイタリアン。どこもそれぞれの味があり、中々美味しいと思う。しかし家からすぐのイタリアンというと、鵠沼海岸の実家の側のお店をいつも思い出す。ひと昔前は、外食というとデパートの上かファミレスしかなく、今ほどイタリアンのお店も溢れていなかった。そのお店「イタリア家庭料理KAKAKI」は、イタリアン人気の先駆けと言ってよいのではないだろうか。安定した、どっしりとした自信のある味付けが、未だに私の口の中で、イタリアンのベースとなっている。
「KAKAKI(0466-34-4483 月曜休)」は、134号線の鵠沼橋の麓にある(鵠沼海岸2-17-21)。良い食材を使っているためか、少し高めであったので、昔から家族で誕生日を祝ったりとお祝い事に利用するということが多かったのだが、最近はランチがリーズナブルになったので、訪れやすくなったと思う。何よりも一つ一つ丁寧なのにボリュームがあり、どれを食べても美味しいのである。
ランチのパスタセットは1580円で、内容は、レタスやハーブを始め16種類以上の材料がきれいに盛られた特製カカキサラダ・手作りの焼きたてチーズパン・そして12種類程のパスタメニューから一つチョイスして、デザートとコーヒーか紅茶が付く。大変お得な大満足のランチセットである。
選べるパスタには、カカキ特製のトマトソースや、女性に人気の生バジリコのスパゲッティ、アリオ・オリオ・ペペロンチーノ、ラザニアなど定番のメニューの他にも、黒板に書かれたジェノベーゼや蛸ソースのスパゲッティと、オススメのメニューからも選ぶことが出来る。私は大の茸好きなので、毎回フンギのスパゲッティを注文してしまう!椎茸・エリンギ・シメジ・マッシュルームに舞茸と、茸のオンバレードに、唐辛子やパセリなど、しっかりとした塩味の少しピリ辛なオイルベースの味付けである。茸の香りが、温かい湯気と一体となり、口に運ぶときには茸に包まれた幸せを一杯感じられるのがキノラー(茸を強く支持する人?)の快感なのである。
トマトソースが好きな主人は、蛸ソースのスパゲッティを注文。トマトと蛸が何故こんなにも合うのかは食べてみないと解らないなぁと、味見して初めて悟るという一品である。やわらかい蛸のスライスだけではなく、ソースにも蛸の旨味がぎゅっとつまっていて、自分が蛸壺になったような気分になった!噛みしめる度に海鮮の出汁のパワーに感動してしまう。
リゾット好きの母は、きのこリゾット1300円を注文。残念だがランチセットメニューにはないので、単品となるが、ボリュームがあるのでこれまたお裾分けを頂く。こちらも同じく大好きなきのこが溢れるほど入ったナイスな一品。料理の才能白帯から進めない私には、こんなにおいしいリゾットは作ることは出来ないので、まだまだシェフの手(つまり外食)を借りるしかないのだ。
ランチセットに欠かせないのは、このお店の必殺人気アイテム・手作りチーズパン。注文を受けてから焼かれていて、丸いサクサクでふんわりのパンを割ると、中からトローッとチーズが出てきて、熱々で香ばしい一品。素朴なパンの上にトッピングされたキャラウェイシードと塩がマッチして、癖になる。私は行く度に、ランチに付く一つでは物足りなくて、お持ち帰り(二ヶ500円)してしまう。
そしてデザートは、夏は手作りのソルベ・冬はパウンドケーキとなる。ソルベはフランボワーズとマンゴーの味があり、おかわりしたくなるさっぱり感を楽しめる。よくイタリアンで手作りのソルベが用意されていること多いが、このお店のソルベは格段においしい。パウンドケーキも、まろやかなブルーベリーと、甘すぎないキャラメル味の二種類が楽しめて、しつこくない上品なデザートである。
ランチは11時半〜15時(平日は14時半)で、ディナーは17時半〜23時(ラストオーダーは21時)。23時までやっているイタリアンは、住宅街のお店にしてはサービス精神旺盛だと思う。私達が食べているときも、21時から予約の電話が入っていたので、遅くにディナーをとることになっても活用できて良い。ランチセットの他にも、アンチョビのピザ1500円や、仔牛のカツレツミラノ風3800円など美味しいメニューが揃っているし、4900円・6900円・8800円とコース料理も用意されているので、家族や仲間でワイワイ食べても、カップルでしっとりするのにも大変オススメである。赤い扉の小さなお店は、いつも太陽のようなあたたかい雰囲気をもった特別なお店である。(2008.03.15の情報です。)
●vol.2 湘南台『R467沿線 洋菓子・パン』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
よく母と、安くて質の良い薔薇の切花を求めて、海老名にある神部バラ園(門沢橋438,0462-38-5525)へ行くのだが、たいてい、帰り道に洋菓子屋然庵(しかりあん0466-48-6879)に寄る。用田交差点の手前の、細い路地を入っていく住宅地にあるので、お店を知らないと、運転中は見逃してしまう場所にある。ある日看板が気になり、訪れたのがきっかけであった。このお店は、月曜と火曜がお休みだが、定休日を忘れて赴いてしまったとき、湘南台に支店が出来ることを知った。湘南台の友人宅へ会いに行くときに、差し入れするのに、用田より近くて便利だと思い、早速行ってみた。
然庵(湘南台店 月休10-18時0466-65-4388)は、国道467号を町田方面に進み、湘南台駅手前総合市民図書館を右に入った、図書館の真向かいにあった。用田店に比べ、お店も広く、車道に面しているため、お客さんにもわかりやすい場所である。
然庵で一番のオススメは、ふんわりチーズケーキ1600円。ふわふわでスフレ感覚な口解けの良さに加え、しっとりとチーズの味がしっかりしていて、こってりしすぎないので、1人でホール丸ごと食べられる絶品。チョコ好きにオススメの、蒸し焼きショコラや、他にも常時10種類以上はあるケーキにタルト、クッキーもバラエティに富み、毎回どれにするか悩む!「太るから一つにしなさい」って母親に未だに言われてるのって私だけ??
お店のモットーは「小さな心のゆとりをみなさまに」そして、バター・生クリーム・砂糖や小麦粉には研究を重ねて、良いものを使用し、着色料・保存料・合成香料等を一切使わないことで、素材へのこだわりをもっているとのこと。アレルギー体質のデリケートな近代人にとって、優しく美味しいお菓子屋である。季節によって、ケーキやジャムのメニューも変わるので、次回はどんなケーキを買うか楽しみ♪
然庵は、ガーデニング屋Lucy Gray(ルーシーグレイ月休 10-18時0466-45-6565)の敷地内にある。駐車場は兼用で停めることが出来るので、この素敵なお店にも突撃。いわゆるガーデニング用の花鉢が色とりどり置かれていて、お店の白い建物にとてもきれいに映えている。お花は春というイメージがあるが、もう寒い季節だというのに、花の苗達は頑張って咲いておりますよ。観ていると心温まる。花の苗やグリーンの他にも、ガーデニング用品や、インテリアに使えるキャンドルやリース等も飾ってあり、クリスマス用のツリーや、綿で出来たトナカイ達がお出迎えしてくれる。
はっきり言って私は草木花を枯らすのが得意である・・・。新居に緑をと、購入したサンセベリアとパキラの鉢も、今では元気がない。何故? しかし、殺風景な部屋も如何なものかと、実家のリビングによく飾られていた、シクラメンのミニサイズ、ガーデンシクラメン380円と、シロタエギク150円を購入することに。赤ともピンクとも言えないクリスマスカラーのシクラメンに、グレーのシロタエギクが色合い的によく似合う。今度こそ頑張って寄植えして、花の成長を見守りたい!
このお店の近くに、友人が紹介してくれた美味しいパン屋がある。467挟んで、反対側、湘南台中学校の交差点にある、湘南ハウジングの角を駅側に入ってすぐのお店、Viento湘南(ビエント月休 8-19半 0466-44-3332)だ。数多くパンが並ぶ中、私のオススメはコッペパンである。何も入っていないプレーン105円のままでもよいし、その間に好きなクリームやジャムを挟んでもらうことも出来る。一種類だとシングル126円、2種類だとダブル147円で、とってもリーズナブルである。私のお気に入りの組み合わせは、ピーナツクリームとバターであるが、あんことホイップ、ブルーベリーとミルクも捨てがたい。その日の気分で何を挟むか考えると、TDL(ディズニーランド)のお土産ショップにいる位わくわくする。
コッペパンは、レジの横に用意されているので、コッペパンのみの購入の際は、トレーを持たずに、レジの店員さんに注文しよう!焼きたてのコッペパンの素朴な味は、どんなお惣菜パンや菓子パンよりも、懐かしくホッとする気分になれる。コンビニでも、コッペパンにコロッケや焼きそばを挟んで売っているが、やはり優しいパン独自の美味しさを堪能するには、パン屋で焼きたてを頂くのが一番だ。何も挟まないプレーンも最高だが、何か中に挟むオリジナリティを求めたい方にはもちろんオススメのお店なので、是非湘南台まで立ち寄ってほしい。(2008.01.15の情報です。)
●vol.1 大船『惣 INOUE』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
次にご紹介するのは、『惣INOUE』(鎌倉市大船1-5-3 TEL0467-46-3111 URL:http://www.inouekamaboko.co.jp/sou.html)です。この店名とURLを見てピンと来られた方、あなたは相当の鎌倉通ですね?
ご想像の通り、このお店は鎌倉土産でお馴染みの『井上蒲鉾店』系列のお店。小町通りにもおでんで有名な『茶寮いの上』がありますが、『惣INOUE』は季節のお惣菜が中心。JR大船駅笠間口の階段を下りてすぐ右側へ歩くと、すぐにガラス張りの店が見えます。1階がお惣菜売り場、2階が食事処となっているようです。ランチタイムの時間にゆっくりと食事を取ることが出来ました。
基本ラインは『お昼の食事セット』(880円)。野菜入りしんじょおやき2種+月ごとのお惣菜2品、またはお惣菜3品に、赤米入りご飯、お吸い物(しんじょ入り)、甘味と、お財布にも胃腸にも優しいメニューです。
8月にお伺いしたので、夏野菜の入ったしんじょが6種類あり、あたしはその中から『アスパラ』と『新ごぼう』を選びました。お惣菜は18品の中からチョイスでき、この日は『鰯の黒酢煮』と『ぎっしり大豆のひじき』をオーダー。程無く目の前にお膳が出されます。
お吸い物にも新ごぼうと玉蜀黍のしんじょが入っていて、いいダシになっています。最後の甘味は白きくらげ(高級食材!)のシロップ煮、カロリーを気にせず食べられるので女性に人気がありそうです。
ちなみによるメニューは『宵の御膳』(1,300円)が基本スタイル。おかずの品数は昼と一緒ですが、ご飯は月替わりの炊き込みご飯、汁物は和風ポトフとけんちん汁から選ぶことが出来ます。これも魅力。ちなみに、酒の肴用に『今月の料理3種盛り合わせ』(680円)などもありますので、『御膳で食べられなかった他の料理を食べてみたい!』という方にはぴったりなのでは?
そろそろ夏の疲れが胃腸に来ている読者の皆様、身体にもお財布にも優しいこの2店で身体も心も癒されて下さいね〜♪(2007.11.01の情報です。)


